「本のあるまいにち」子どもの成長段階に応じた推奨図書 小学生編(電子版)
目次
小学生のみなさんへ
福井県では、小学生のみなさんに本に親しんでもらうために、図書館や学校、書店などで働くいろんな人に選んでもらって、みんなにおすすめする本を載せた冊をつくりました。この冊子から、お気に入りの一冊を見つけてくれたらうれしいです。
保護者のみなさまへ
凡例
- 小学生対象の推奨図書を、学年別(小学1・2年生~、小学3・4年生~、小学5・6年生~)に、紹介しています。
- 学年はだいたいの目安です。自分の学年でないところの本も楽しんでみてください。
- 本は、それぞれの学年の中で、本の名まえのあいうえお順にならんでいます。
- 令和4年5月現在購入できる本を紹介しています。
- 掲載している本の紹介文は、図書館や学校などでの子どもの読書活動に、自由にご活用いただけます。
小学1・2年生~
1『アンディとらいおん』
ジェームズ・ドーハティ/文・絵 村岡花子/訳 福音館書店
【絵本】
アンディは、図書館からライオンの本を借りました。頭の中がライオンでいっぱいのアンディ。ある日学校に行く途中、本物のライオンに出会い、足に刺さったとげを抜いてやります。まもなく町にサーカスがやってきて、ライオンの芸当のまっ最中、いちばん大きなライオンが客席にとび出しました。
2『イヌのいいぶん ネコのいいわけ』
なかのひろみ/文 植木裕幸、福田豊文/写真 福音館書店
【知しき】
私たちに身近な犬や猫と仲良くなるにはどうすればいいでしょう。犬は「ニンゲンハチットモワカッテイナイ」といいます。犬と猫の特徴、性格や考え方、飼い方をたくさんの写真でていねいに説明。犬や猫を飼いたいと思っている人はもちろん、飼っている人にも新たな発見があります。
3『エルマーのぼうけん』
ルース・スタイルス・ガネット/さく ルース・クリスマン・ガネット/え 渡辺茂男/訳 福音館書店
【続編・シリーズあり】
ゆうかんな男の子エルマーは、どうぶつ島にとらわれている子どものりゅうのことを聞き、助けに行くことにします。リュックに、ガムやリボン、虫眼鏡などをつめこんで、どうぶつ島をめざします。島に着いて最初に出会った7ひきのトラには、ガムで注意をそらし、ライオンにはリボンで・・・。シリーズ1冊目。
4『がちょうのペチューニア』

ロジャー・デュボワザン/作 松岡享子/訳 冨山房
【絵本】【続編・シリーズあり】
がちょうのペチューニアは、ある日1冊の本を見つけます。「ほんをもち、これにしたしむものはかしこくなる」と聞いていたペチューニアは、それを信じて、いつも本を持ち歩きます。これを見た動物たちは、ペチューニアが本当にかしこくなったと思い込み、つぎつぎと相談をもちこみますが・・・。シリーズ1冊目。
5『きえた犬のえ(ぼくはめいたんてい)』

マージョリー・ワインマン・シャーマット/ぶん マーク・シーモント/え 光吉夏弥、小宮由/やく 大日本図書
【続編・シリーズあり】
9歳の男の子ネートは、するどい推理で事件を解決する名探偵。ある日、なかよしのアニーから、「絵がなくなっちゃったの」と電話がありました。さっそくネートは探偵らしいかっこうに着がえ、ママに置き手紙をして出かけていきます。名探偵ネートが活躍するシリーズ1冊目。
6『このねこ、うちのねこ!』
ヴァージニア・カール/作・絵 こだまともこ/訳 徳間書店
【絵本】
家が7軒だけの小さな村に、1ぴきの白いねこがやってきました。ねこは7軒の家を自由に出入りし、それぞれ名前をつけてもらって、かわいがられていました。ところが国中にねずみが増えて、どの家もねこをかわなくてはならない法律ができて、この村にも役人が調べにやって来ました。
7『ジェニーとキャットクラブ(黒ネコジェニーのおはなし)』
エスター・アベリル/作・絵 松岡享子,張替惠子/共訳 福音館書店
【続編・シリーズあり】
黒ネコのジェニーは、赤いマフラーをしたはずかしがりやの子ネコです。ある夏の夜、勇気を出してネコたちの集まり「キャット・クラブ」に出かけました。でもいろいろな特技をもったネコたちを見て自信をなくし、逃げ帰ります。冬になって、みんなのスケートを見たジェニーは、自分もやってみたくなりました。シリーズ1冊目。
8『たんぽぽ』
平山和子/文・絵 福音館書店
【絵本】【知しき】
冬の間、地面に葉を広げていたタンポポが、春になると新しい葉をだし、花を咲かせ、綿毛になって風に乗って遠くで根づくまでを、ていねいに描いた科学絵本です。中でも4ページ分を使って、実物と同じ大きさに描かれたたんぽぽの根は迫力があります。
9『時計つくりのジョニー』
エドワード・アーディゾーニ/作 あべきみこ/訳 こぐま社
【絵本】
ジョニーは手先が器用で、ものを作ることが大好きな男の子。「大時計のつくりかた」という本を読んで、本物の大時計を作ろうと思いつきます。ところがお母さんもお父さんも先生も、そんなことできっこないと相手にしてくれません。友だちにもからかわれますが、ジョニーはあきらめません。
10『トラのじゅうたんになりたかったトラ』
ジェラルド・ローズ/文・絵 ふしみみさを/訳 岩波書店
【絵本】
トラは、年をとってえものをとれなくなり、骨と皮ばかりにやせこけてしまいました。宮殿で王さまとその家族が、楽しそうに食事をしているのを見て、仲間に入りたくてたまりません。ある日トラは、めしつかいが宮殿の庭に、トラの毛皮のじゅうたんを干しているのを見て、ひらめきました。
11『なぞなぞのすきな女の子』
松岡享子/さく 大社玲子/え 学研教育出版
なぞなぞの好きな女の子が、なぞなぞ遊びをしてくれる相手を探しに森に出かけます。出会ったのは、はらぺこのオオカミ。さっそく、女の子はなぞなぞを出しますが、オオカミはさっぱり答えられません。そんなオオカミに女の子は目をつぶって考えたらと教えてあげます。
12『なんでもふたつさん』

M.S.クラッチ/ぶん 光吉夏弥/やく クルト・ビーゼ/え 大日本図書
"なんでもふたつさん"は、なんでも2つずつ持っています。服は2まいずつ着て、食べるものも2人前でしたが、奥さんと子どもだけは1人ずつでした。むすこのピーターは、2つずつ持ちたがるパパのくせをやめさせたいと考えていました。ある時そのチャンスがやってきます。
13『パイパーさんのバス』
エリナー・クライマー/作 クルト・ヴィーゼ/絵 小宮由/訳 徳間書店
パイパーさんはバスの運転手。楽しい仕事ですが、家に帰ると一人きりでした。ある日迷い犬がアパートまでついてきて、そのうえ猫もひよこもやってきます。パイパーさんはにぎやかになって喜びますが、大家さんに動物を追い出すように言われます。そこで動物をもらってくれる家を探して、みんなでバスに乗って出かけます。
14『(せかいのこどもたちのはなし)はがぬけたらどうするの?』

セルビー・ビーラー/文 ブライアン・カラス/絵 こだまともこ/訳 フレーベル館
【絵本】【知しき】
乳歯が抜けたとき、あなたはその歯をどうしますか。おまじないをとなえながら屋根の上や、縁の下になげたり、ペンダントにしたり、犬に食べさせたり、妖精や動物が出てきたり。世界各国のいろいろな言い伝えを紹介した絵本です。
15『番ねずみのヤカちゃん』

リチャード・ウィルバー/さく 松岡享子/やく 大社玲子/え 福音館書店
ある家の壁のすき間に、おかあさんねずみと4ひきの子ねずみが、人間に気づかれないように静かにくらしていました。4番目の子ねずみは、何度注意されても、とてつもない大声を出すので、やかましやのヤカちゃんと呼ばれていました。ある晩ヤカちゃんは、知らない男が窓から入ってくるのを見つけます。
16『パンのかけらとちいさなあくま(リトアニア民話)』

内田莉莎子/再話 堀内誠一/画 福音館書店
【絵本】【むかし話】
小さな悪魔は、貧しい木こりからパンのかけらを盗みます。すると大きな悪魔たちにおこられ、おわびに木こりのために働くように言われます。そこで木こりが地主から借りた沼地を、みごとな麦畑に変えますが、よくばりな地主は、収穫した麦を横取りしてしまいます。悪魔が活躍するリトアニアの昔話。
17『プーのはちみつとり(はじめてのプーさん)』

A.A.ミルン/文 E.H.シェパード/絵 石井桃子/訳 岩波書店
【絵本】【続編・シリーズあり】
くまのプーは、ハチに気づかれないように、大きなカシの木のてっぺんの巣から、ハチミツをとろうと考えます。ともだちに青いふうせんをもらい、それにつかまって空にあがっていきました。青い空の下にうかんだ小さな黒い雲になったつもりのプーでしたが・・・。シリーズ1冊目。
18『ほうさんちゅう』

松岡篤/監修 かんちくたかこ/文 アリス館
【絵本】【知しき】
放散虫は、目に見えないくらい小さなアメーバ状の体に、ガラスの骨を持つ生きものです。命を終えると深い海の底に降り積もり、マリンスノーと呼ばれ、やがて化石になります。地球の歴史の中で、5億年前から今も海で生き続けている放散虫の写真絵本。
19『みかんのひみつ』

岩間史朗/写真撮影 鈴木伸一/監修 ひさかたチャイルド
【絵本】【知しき】
冬になるとよく食べるみかん。その皮をむいて、ひと房ずつばらばらにすると、そのひと房の中には、たくさんの小さな粒がつまっています。なんとその数は270粒以上。みかんのしくみ、実のなり方などの様子を写真で紹介し、おいしいだけじゃないみかんのひみつを明かします。
20『みずとはなんじゃ?』

かこさとし/作 鈴木まもる/絵 小峰書店
【絵本】【知しき】
飲んだり、顔をあらったり、うがいをしたり、毎日必ず使う水。色も、においもなく、ゆげになったり、氷になったりと形を変える水。動物にも植物にも絶対に必要な水。不思議な水の性質を「にんじゃ」や「いしゃ」にたとえて、わかりやすく説明した科学絵本。
21『ものぐさトミー』

ペーン・デュボア/文・絵 松岡享子/訳 岩波書店
【絵本】
トミー・ナマケンボは、電気で動く機械じかけの家に住んでいます。おふろも、歯みがきも、食事もすべて機械が自動でしてくれます。ところが嵐の日、停電になってすべての機械が止まってしまいました。7日後に電気が通って、止まっていた機械がいっせいに7日ぶんの仕事をしたので、さあたいへん。
22『やまなしもぎ』

平野直/再話 太田大八/画 福音館書店
【絵本】【むかし話】
昔あるところに、お母さんと三人の兄弟がいました。病気のお母さんがやまなしを食べたいというので、一番上の太郎が奥山に出かけます。ところが途中で出会ったばあさまの言うことをを聞かずに、沼の主にのみこまれてしまいました。次の次郎ものみこまれ、最後に三郎が出かけていきます。日本の昔話絵本。
23『ロバのシルベスターとまほうの小石』

ウィリアム・スタイグ/さく せたていじ/やく 評論社
【絵本】
ロバのシルベスターはある日、願いがかなう赤い小石を見つけます。大喜びで帰る途中、シルベスターはライオンに出くわし、あわてて「ぼくは岩になりたい」と言って、本当に岩になってしまいました。お父さんとお母さんは、シルベスターを必死でさがしますが、みつかりません。
24『ワニのライルがやってきた』

バーナード・ウェーバー/さく 小杉佐恵子/やく 大日本図書
【絵本】
プリムさん一家が引っこしてきた家に、ワニのライルが住んでいました。最初はおどろいたプリムさんたちでしたが、芸ができて、気立てのいいライルをだんだん好きになりました。ところが前にこの家に住んでいた人が、ライルを引き取りに来てしまい…。ライルが活躍するシリーズ1冊目。
小学3・4年生~
25『イギリスとアイルランドの昔話』

石井桃子/訳 J.D.バトン/画 福音館書店
【むかし話】【たんぺんしゅう】
誰でも知っている「三びきの子ぶた」や「ジャックとマメの木」などのほか、お墓で拾った小さい骨から声が聞こえてくる「ちいちゃい、ちいちゃい」、言うことを聞かない男の子が人食い鬼につかまる「ミアッカどん」など、こわい話や笑い話など30の昔話が入っています。
26『石の卵』

山田英春/文・写真 福音館書店
【知しき】
外から見るとただの丸い石ですが、2つにわってみると、中から美しい色やもようが現れる「石の卵」。「ドラゴンエッグ」「サンダーエッグ」と名づけられたこの美しい石たちは、自然から生まれました。いったいどうやってできたのでしょうか。
27『今森光彦の昆虫教室』

今森光彦/作 童心社
【知しき】
虫の野外でのくらしの様子、虫のとり方、みつけ方、これまで著者が実践した飼い方などを写真で紹介しています。調べ方、標本の作り方の解説も。巻末にさくいんがあるので、図鑑としても使えます。「くらしとかいかた」と「とりかた・みつけかた」の2冊セット。
28『宇宙』

加古里子/文・絵 福音館書店
【絵本】【知しき】
人類は空を飛ぶためにどんなことをしてきたのでしょう。宇宙へはどうやってたどり着いたのでしょう。ノミのジャンプから始まって、動物の速さ、建物の高さなど見開きいっぱいに描かれた絵をたどっていくと、地球から宇宙旅行に。果てしない宇宙について知ることができます。
29『羽毛恐竜』

大島英太郎/作 真鍋真/監修 福音館書店
【絵本】【知しき】
絶滅したと思われていた恐竜は、今も鳥として生き延びていました。新しい化石の発見で、羽毛を持つ恐竜がいたことが分かってきたのです。最新の研究を基にして、恐竜が鳥へと進化していく過程を豊富な絵とともに解説しています。
30『絵で見る ある町の歴史』

スティーブ・ヌーン/絵 アン・ミラード/文 松沢あさか/訳 さ・え・ら書房
【絵本】【知しき】
川のほとりの「ある町」の、石器時代から現代までの移り変わりを、14の時代にわけて描いた大型絵本。ページをめくるたびに時代が進み、同じ町の同じ場所が大きく変わっていくのがよくわかります。細かく描かれた絵からクイズの絵を探す楽しみもあります。
31『エパミナンダス(愛蔵版おはなしのろうそく)』
東京子ども図書館/編 大社玲子/絵 東京子ども図書館
【続編・シリーズあり】 【たんぺんしゅう】
何をやってもへまばかりの男の子エパミナンダスのゆかいなお話「エパミナンダス」のほか、人食いの大男に知恵で立ち向かう「かしこいモリー」、不思議なおなべからおかゆがあふれだす「おいしいおかゆ」など10のお話となぞなぞが入っています。シリーズ1冊目。
32『大きな森の小さな家』

ローラ・インガルス・ワイルダー/作 恩地三保子/訳 ガース・ウィリアムズ/画 福音館書店
【続編・シリーズあり】
100年以上前の北アメリカ、大きな森の小さな家に、5歳のローラは、父さんと母さん、姉さんと住んでいました。父さんのとってきたシカを皮と肉に分け、肉をくんせいにしたり、牛乳からバターを作ったり。ローラたちの1年間の生活が語られます。シリーズ1冊目。
33『大どろぼうホッツェンプロッツ』

オトフリート・プロイスラー/著 中村浩三/訳 偕成社
【続編・シリーズあり】
かぎ鼻にもじゃもじゃの黒いひげ、右手にピストル、腰に7本の短刀をさした大どろぼうホッツェンプロッツ。カスパールのおばあさんがだいじにしているコーヒー挽きを盗みます。カスパールは、なかよしのゼッペルと二人で大どろぼうをつかまえることに。知恵をしぼってわなをしかけます。シリーズ1冊目。
34『がんばれヘンリーくん』
ベバリイ・クリアリー/作 松岡享子/訳 ルイス・ダーリング/絵 学研プラス
【続編・シリーズあり】
ヘンリーは小学3年生の、どこにでもいるふつうの男の子。ある日、町でやせこけた犬を拾い、こっそりバスに乗せていっしょに帰ろうとします。ところがバスの中で犬が大暴れ。パトカーにのせられ家まで送られます。ヘンリーは犬をアバラ―とよんでいっしょにくらすことに。ゆかいな毎日が始まります。シリーズ1冊目。
35『くろて団は名探偵』

ハンス・ユルゲン・プレス/作 大社玲子/訳 岩波書店
名探偵くろて団のメンバーは、子ども4人とリス1ぴき。学校が終わると集まって、事件のなぞをときます。ある日、ちかくの空き家に怪しい男がひそんでいることに気がつき、くろて団の冒険が始まります。事件解決のヒントは、絵とクイズ。じっくり見て、くろて団といっしょになぞを解いてみよう。
36『雑草のくらし』
甲斐信枝/さく 福音館書店
【絵本】【知しき】
あるあき地でいろんな雑草が、芽を出し、花を咲かせ、実を結び、枯れていく様子を、著者が実際に、5年間にわたって観察をつづけ、ていねいに描いた科学絵本。季節を追うごとに、光や養分をうばいあいながら、雑草の世界は大きく変わっていきます。
37『しずくの首飾り』

ジョーン・エイキン/作 猪熊葉子/訳 岩波書店
【たんぺんしゅう】
ある夫婦に助けられた北風が、お礼に赤ちゃんの名づけ親になって、首にかけていれば雨にぬれない首飾りをプレゼントする「しずくの首飾り」。イースト入りのミルクをのんでクジラほどに大きくなった「パン屋のネコ」など、8つのお話が楽しめます。
38『シンドバッドの冒険』

ルドミラ・ゼーマン/文・絵 脇明子/訳 岩波書店
【絵本】 【続編・シリーズあり】
船乗りのシンドバッドは、世界の海を航海中に、山も丘もないなだらかな島で一休みしました。すると、島が揺れ出しブクブクと沈んでしまいます。島と思っていたのはなんとクジラでした。クジラの島、ダイヤモンドの谷で、シンドバッドがくり広げる冒険を、美しい迫力のある絵で描いています。シリーズ1冊目。
39『世界あちこちゆかいな家めぐり』

小松義夫/文・写真 西山晶/絵 福音館書店
【知しき】
世界には、「みんなで輪になってくらす家」「屋根に目がある家」「地面の下にくらす家」などおもしろい家がたくさんあります。いろいろな国のいろいろな家や、その家でくらす人びとのようすが、写真とイラストで紹介されています。あなたはどの家に住んでみたいですか。
40『世界恐竜発見地図』

ヒサクニヒコ/絵・文 岩崎書店
【知しき】
恐竜の化石が発見された時代や場所を、大陸ごとにわかりやすくイラストで紹介した地図絵本。登場する恐竜は全部で1020頭。恐竜の特徴や発見者についての豆知識などが細かく書きこまれています。巻末にさくいんがあるので、恐竜の名前から探すことも。
41『世界でいちばんやかましい音』

ベンジャミン・エルキン/作 松岡享子/訳 太田大八/絵 こぐま社
世界で一番やかましいガヤガヤという都のギャオギャオ王子は、6歳の誕生日プレゼントに世界で一番やかましい音を聞きたいと、王さまにねだります。そこで世界中の人が同時にありったけの声で叫ぶことになりました。ところが自分だけ叫ぶのをやめて、そのやかましい音を聞いてみようと考える人が出てきます。
42『せかいのひとびと』

ピーター・スピアー/えとぶん 松川真弓/やく 評論社
【絵本】【知しき】
この地球にくらす人は、体の大きさ、肌の色、鼻の形、髪の毛、性格、食べ物、着る物、家、遊び、言葉、文字などみんなさまざまです。世界のいろいろな民族、風習、言語、文化などを細かく描きこまれた絵でユーモラスに紹介する大型の絵本。
43『セロひきのゴーシュ』

宮沢賢治/作 茂田井武/画 福音館書店
ゴーシュは楽団でセロをひいていますが一番へたで、楽長にしかられてばかり。音楽会が近づいても、ゴーシュだけが他の楽器と合いません。ゴーシュが毎晩遅くまで練習をしていると、そこへ動物たちがやってきてセロをひくように頼みます。最初の晩は猫、次の晩はかっこうと、毎晩ひいてやっているうちに上手になって。
44『ちいさいおうち』

バージニア・リー・バートン/ぶんとえ いしいももこ/やく 岩波書店
【絵本】
静かな田舎にたてられた、きれいなちいさいおうちは、ひなぎくやリンゴの木や畑にかこまれて幸せでした。ところが長い時がすぎ、ちいさいおうちのまわりを自動車やトラックが走り始め、工場が立ち、にぎやかな都会になっていきます。みすぼらしくなったちいさいおうちを振り返る人はだれもいません。
45『月からきたトウヤーヤ』

蕭甘牛/作 君島久子/訳 岩波書店
ある十五夜の晩、わらじを編むのが上手なおばあさんのところに、月のおじいさんがわらじの注文にやってきます。お礼のトウモロコシの種から生まれたトウヤーヤは、やがて大きくなるとおばあさんの目を治すために金の鳥を探す旅に出かけます。中国チワン族のお話。
46『長くつ下のピッピ(リンドグレーン・コレクション)』

アストリッド・リンドグレーン/作 イングリッド・ヴァン・ニイマン/絵 菱木晃子/訳 岩波書店
【続編・シリーズあり】
ピッピは9歳。かたっぽは茶色、もうかたっぽは黒の長靴下をはいた世界一強い女の子。スウェーデンの小さい町のごたごた荘という古い家に、サルの二ルソン氏と、馬といっしょに住んでいます。仲良しになったとなりの家のトミーとアニカきょうだいと、てんやわんやの楽しい日々をすごします。シリーズ1冊目。
47『なまけものの王さまとかしこい王女のお話』
ミラ・ローベ/作 ズージ・ヴァイゲル/絵 佐々木田鶴子/訳 徳間書店
食べる事と、寝る事以外は、自分では何もしないなまけものの王さま、ナニモセン五世。反対に、娘のピンピは、外で遊ぶのが大好きな元気いっぱいの王女さま。ある日、王さまが病気になりました。国中のお医者さまでも治せません。ピンピは、王さまを助けるため、病気を治せる人をさがしに出かけます。
48『妖怪一家九十九さん』

富安陽子/作 山村浩二/絵 理論社
【続編・シリーズあり】
昔から妖怪たちが住んでいた化野原に巨大団地ができることになりました。困った妖怪の代表が役所に相談に行きますが、役所から提案されたのは、妖怪同士が家族になって人間に化け、団地でくらすこと。そして妖怪たちが平和に生活していくために一番大切な約束は、「ご近所さんを食べないこと」でした。
小学5・6年生~
49『赤ちゃんのはなし』

マリー・ホール・エッツ/ぶん・え 坪井郁美/やく 福音館書店
【絵本】【知しき】
赤ちゃんは、お母さんのおなかの中でどんなふうに育っていくのでしょうか。はじまりのはじまり「目に見えないほど小さな生命のもと」が少しづつ大きくなっていくところから、赤ちゃんが生まれてきて、初めてわらうまでを、分かりやすい文章と絵で正確に描いています。
50『あしながおじさん』

J.ウェブスター/作・画 坪井郁美/訳 福音館書店
孤児院に育つジュディは、ある紳士の援助で大学に通えることになります。その条件は、月に一度、紳士に手紙を書くこと。彼の名前は秘密で、返事ももらえません。ジュディは彼を「あしながおじさん」と呼び、大学生活の様子を書き送り続けます。ユーモアあふれる手紙でできた物語。
51『絵で見る 日本の歴史』

西村繁男/作 福音館書店
【絵本】【知しき】
氷河時代の終りは、日本はまだアジア大陸の一部でした。そのころから現代までの人々の歴史を絵で表しています。たくさんの人々の生活の様子が、どの場面にも細かく書き込まれています。巻末の解説では、それぞれの時代についての詳しい説明もあります。
52『絵とき ゾウの時間とネズミの時間』

本川達雄/文 あべ弘士/絵 福音館書店
【知しき】
体の大きさや寿命など、まったくちがうゾウとネズミですが、1回の呼吸のあいだに心臓がうつ回数は、どちらも4回です。さらに、一生のあいだに心臓がうつ回数は、ゾウもネズミも同じ15億回です。大きさの違い、寿命の違いとは、どういうことなのでしょう。生き物と時間の不思議を考える科学絵本です。
53『エーミールと探偵たち』

エーリヒ・ケストナー/作 池田香代子/訳 岩波書店
【続編・シリーズあり】
エーミールは汽車の中で居眠りをして、お母さんから預かった大事なお金を、隣に座った男に盗まれます。男を追いかけていると、見知らぬ少年が声をかけてきて、協力してくれることに。すぐに仲間たちを集め、みんなで犯人を捕まえようと知恵を絞ります。続編あり。
54『機関車・電車の歴史』

山本忠敬/著 福音館書店
【知しき】
19世紀のはじめに蒸気機関車が発明されて以来、世界中でさまざまなタイプの機関車や電車が作られました。最初の機関車から現代の特急電車や新幹線まで、約200年の世界の鉄道の歴史を、美しい絵とていねいな説明でたどります。
55『ギルガメシュ王ものがたり』

ルドミラ・ゼーマン/文・絵 松野正子/訳 岩波書店
【絵本】 【続編・シリーズあり】
神でも人間でもあるギルガメシュ王は、人間の姿をしていても、人間の心は知りませんでした。友だちもない孤独な王は、自分の力を見せつける城壁づくりのために、人々をこき使います。人々が太陽神に助けを求めると、神は、エンキドゥという人間を作って、王国へ送り出しました。シリーズ1冊目。
56『クローディアの秘密』

E.L.カニグズバーグ/作 松永ふみ子/訳 岩波書店
クローディアは、日常が嫌になって家出を計画します。弟をさそい、選んだ行き先はニューヨークのメトロポリタン美術館。警備員に隠れて寝起きしながら、二人はミケランジェロ作かもしれないとされる天使の像に興味をひかれ、その謎を解こうとします。最後にクローディアがたどりついた答えは・・・。
57『シャクルトンの大漂流』

ウィリアム・グリル/作 千葉茂樹/訳 岩波書店
【絵本】【知しき】
1914年シャクルトン隊長と26人の隊員、69頭の犬たちは、誰も成し遂げたことのない南極大陸横断の旅に挑みます。ところが氷の海に行く手をふさがれて、船は沈没、一行は、南極の過酷な自然の中に取り残されてしまいます。決してあきらめずに全員が生きのびて、帰国を果たした男たちの冒険物語。
58『せいめいのれきし 改訂版』

バージニア・リー・バートン/文・絵 いしいももこ/訳 まなべまこと/監修 岩波書店
【絵本】【知しき】
宇宙、地球、生き物のはじまりの時から、今、この時までの壮大な歴史を、劇場での劇を観ているように見ることができる絵本。第1幕の舞台は古生代。5億年前の海底から生命が生まれ、進化していきます。「いますぎていく1秒1秒が、はてしない時のくさりの、あたらしい・わです」。2015年改訂。
59『世界を救うパンの缶詰』

菅聖子/文 やましたこうへい/絵 ほるぷ出版
【知しき】
「パン・アキモト」のパンの缶詰は、災害のあった地域や、飢えに苦しむ地域に届けられて、喜ばれています。世界中で役に立っているこのパンの缶詰は、「乾パンのように長期保存ができる、やわらかくて、おいしいパンはありませんか?」という被災地の声がきっかけで作られました。
60『ツバメ号とアマゾン号』上・下

アーサー・ランサム/作 神宮輝夫/訳 岩波書店
【続編・シリーズあり】
ジョン、スーザン、ティティ、ロジャの4人兄弟は、夏休みに、小さな帆船ツバメ号で湖の無人島に出発。子どもたちだけでキャンプをします。航海士や探検家のつもりでツバメ号を走らせていると、アマゾン号という船を操り、海賊だと名のる姉妹と出会います。シリーズ1冊目。
61『トムは真夜中の庭で』

フィリパ・ピアス/作 高杉一郎/訳 岩波書店
トムは、弟のはしかがうつらないようにと、おじさんとおばさんの住むアパートに預けられ、ひとりで夏休みを過ごすことになります。その家のホールには古い大時計がありました。ある夜、トムはベッドの中で大時計が十三時を打つのを聞きます。見に行くと、外には昼間はなかった大きな庭園が広がっていました。
62『ドリトル先生アフリカゆき』

ヒュー・ロフティング/作 井伏鱒二/訳 岩波書店
【続編・シリーズあり】
イギリスに住むドリトル先生は、動物の言葉が話せるお医者さん。アフリカのサルたちを、疫病から救うために、オウムのポリネシア、サルのチーチーたちと一緒に航海にでます。ところが先生たちは、アフリカを目の前にして嵐にあい、乗っていた船が沈んでしまいます。シリーズ1冊目。
63『ニルスのふしぎな旅』上・下

乱暴な14歳の少年ニルスは、妖精トムテにいたずらをして、小人にされてしまいます。動物のことばがわかるようになったニルスは、ガチョウの背に乗って、ガンの群れとともにスウェーデンの空を北へ。さまざまな土地を訪れ、各地に伝わる伝説の登場人物や動物たちに出会いながら旅を続ける長編物語。
64『秘密の花園』

F.H.バーネット/作 猪熊葉子/訳 堀内誠一/画 福音館書店
インドでわがままに育ったメリーは、コレラで両親を亡くし、イギリスのおじさんにひきとられます。そこは田舎の600年もたった古い大きなお屋敷でした。鍵のかけられた部屋が百もあり、十年の間、鍵がかけられて誰も入ったことのない庭がありました。メリーは、ある夜子どもの泣き声を聞きます。
65『風船で宇宙を見たい!』

岩谷圭介/著 くもん出版
【知しき】
風船を使って宇宙の写真をとるために、カメラの装置を風船につないで飛ばした人がいます。失敗しても、風船の大きさや数を工夫して新しい装置を作り、何度も実験をくり返しました。「やってみること」が成功につながり、成功はさらに新しい挑戦へと続いていきます。
66『冒険者たち』

斎藤惇夫/作 薮内正幸/画 岩波書店
【続編・シリーズあり】
ドブネズミのガンバとボーボ、ちから自慢のヨイショや何でも知っているガクシャたち15ひきの仲間は、イタチとたたかう島ネズミを助けに、夢見が島にわたりました。恐ろしいイタチのノロイ一族からこうげきを受けて、ガンバたちは知恵と力のかぎりをつくして戦います。続編は『ガンバとカワウソの冒険』。
67『ぼくたち負け組クラブ』

アンドリュー・クレメンツ/著 田中奈津子/訳 講談社
本好きのアレックは読書クラブを結成します。わざと「負け組クラブ」と名づけ、静かに本を読もうとします。ところが、クラブの仲間はどんどん増え、クラブ名を変えようという案まで出てきました。発表会の日、「負け組クラブ」という名前にこめられた本当の意味が明かされます。
68『ホビットの冒険』上・下

J.R.R.トールキン/作 瀬田貞二/訳 岩波書店
ホビット族の小人ビルボ・バギンズは、魔法使いガンダルフと13人のドワーフ小人に誘い出され、竜にうばわれた宝を取り返す旅に出ます。ビルボは、たまたま手にいれた魔法の指輪の力で、仲間とともに何度もピンチを切り抜け、おそろしい竜に立ち向かいます。『指輪物語』へと続く作品です。
69『魔法使いのチョコレート・ケーキ』

マーガレット・マーヒー/作 シャーリー・ヒューズ/画 石井桃子/訳 福音館書店
【たんぺんしゅう】
魔法のうではよくないが、料理のうでは素晴らしい魔法使いがいました。子どもたちをパーティーに招待しようと、招待状をだしましたが、だれも来ません。それから何年も何年もたったある日…「魔法使いのチョコレート・ケーキ」など、8つの短編と2つの詩が入ったお話集。
70『ミイラになったブタ』

スーザン・E.クインラン/著 ジェニファー・O.デューイ/絵 藤田千枝/訳 さ・え・ら書房
【知しき】 【たんぺんしゅう】
この本は自然界の謎を集めた物語です。たくさんいたトナカイは、なぜあっという間に死んでしまったのか、鮮やかな蝶は目立つのに、なぜ他の生き物に食べられないのか、なぜブタがミイラになったのかなど、自然界でおこった不思議な謎を解き明かす14話。読んでいくと、それぞれの謎につながりが見えてきます。
71『名探偵カッレ城跡の謎(リンドグレーン・コレクション)』

アストリッド・リンドグレーン/作 菱木晃子/訳 平澤朋子/絵 岩波書店
【続編・シリーズあり】
空想の中でホームズやポワロたちと張り合って、名探偵になりたいカッレ。大事件が起きないかと見張っていると、突然町にやってきたエヴァロッタのおじさんの怪しげな行動が目に留まります。友人のアンデッシュ、エヴァロッタとともに、おじさんの秘密を探っていくと、宝石どろぼうに。シリーズ1冊目。
72『ライオンと魔女(ナルニア国ものがたり)』

C.S.ルイス/作 瀬田貞二/訳 岩波書店
【続編・シリーズあり】
4人の兄弟姉妹がイギリスの田舎の大きな屋敷に預けられました。4人は衣装ダンスの奥が、雪の降り積もるナルニア国に通じているのを見つけます。そこは魔女が支配する冬の世界でした。子ども達は偉大なライオン「アスラン」のみちびきで、ナルニアをすくうため、その魔女と戦うことになります。シリーズ1冊目。
小冊子「本のあるまいにち」
◆子どもの成長段階に応じた推奨図書(小学生対象)(別ウィンドウがひらきます)
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