坂井農林総合事務所 農業経営支援部 農業の概要
福井県坂井地区は、県の最北部、九頭竜川の下流域に位置し、あわら市・坂井市の2市で構成されています。
県内最大の農業地帯である当地域は、
・坂井平野に広がる県内最大の 「水田地域」
・あわら市北部・坂井市三国町にまたがる大規模園芸地帯 「坂井北部丘陵地域」
・砂地で特色ある農業に取り組む坂井市三国町の 「三里浜砂丘地域」
・あわら市東部・坂井市丸岡町の山間部を中心とした 「中山間・山間地域」
に大きく分けられます。
農業においては、各地域の特性に応じ、福井県の基幹作物である水稲を中心に、大麦、大豆、ソバをはじめ、野菜、果樹、花卉を多く生産し、畜産も盛んです。
また、これらの農産物の生産基盤、農村地域の生活環境整備のために、圃場の大区画化や、九頭竜川鳴鹿大堰から送水する農業用水路のパイプライン化などを進めています。
←坂井地区の地図です。
オレンジ・・・水田地域 (クリックすると大きな地図が開きます。) |
水田地域
福井県の穀倉地帯である坂井平野を中心に、水稲、大麦、大豆、ソバといった土地利用型作物の生産が盛んです。
稲では「コシヒカリ」、「ハナエチゼン」の作付を中心に、「いちほまれ」という新しい品種の作付も積極的に行われています。
また、全国に先駆けて水稲直播栽培に取り組むとともに、生産組合・農業法人への農地集積を積極的に進め、規模拡大など、効率的な生産が行われています。
近年は、コシヒカリの高温登熟を回避する「さつき半ばの適期田植え」や、クリムソンクローバーによる緑肥栽培、九頭竜川パイプラインから運ばれる清涼な水を使った米づくりに取り組むなど、食味と品質の向上に向けた活動に力を入れています。
転作の主力作物である六条大麦は全国一の作付面積を誇っており、白麦粒などに利用されています。
大豆は「里のほほえみ」が普及し、更なる増産と品質の向上が見込まれます。
また、ミディトマト、キャベツ、ブロッコリー、キクなど、様々な園芸品目も栽培されています。
近年は、区画整理された大規模水田での、新規就農者による白ネギ、集落法人による加工・業務用タマネギが拡大し県内有数の産地となりつつあります。
また、令和に入ってからは、大型農業ハウスによる周年出荷トマト、イチゴ、ブドウの栽培も始まり、新たな展開を見せています。
緑の眩しい初夏の水田 | 頭(こうべ)を垂れる稲穂 | 緑肥となるクリムソンクローバー |
六条大麦の麦秋 | 大豆「里のほほえみ」 | 水田園芸(白ネギ)の収穫 |
水田園芸(タマネギ)の収穫 | 大規模施設園芸(トマト) | 大規模施設園芸(イチゴ) |
坂井北部丘陵地域
あわら市北部・坂井市三国町にまたがる標高約30mの丘陵地では、昭和44年から61年にかけて国営事業により約1,000haの畑地が造成・整備されました。
福井県随一の園芸地帯であり、野菜や果樹などの園芸作物の栽培や、畜産業が盛んです。
野菜はメロン、スイカ、トマトなど果菜類を中心に様々な品目が栽培されています。特にネットの美しいアールスメロンは贈答品としての引き合いも強い逸品です。そのほか、ネギ、加工・業務用のキャベツやダイコンの作付が拡大しています。
また、あわら市富津地区で生産されるカンショは「とみつ金時」として非常に人気のある地域ブランド品となっています。
果樹の生産も盛んで、ナシ、カキの産地があります。最近はブドウの栽培も始まり、新しい産地の形成が期待されます。
畜産業は酪農、牛、鶏など様々な畜種が飼養されています。坂井地区は福井県のブランド「若狭牛」の産地でもあり、福井の畜産を支える地区となっています。
ネットの美しい「アールスメロン」 | 「とみつ金時」の収穫 | 農業法人による加工用キャベツの大規模栽培 |
丘陵地の名物、ナシ | ブドウの産地化を進めています | 畜産業も盛んです |
三里浜砂丘地
日本海に近い三里浜砂丘地では、優良な砂丘畑を活かした特色ある農業が盛んです。
当地で栽培される「三年子ラッキョウ」は、苗の植え付けから収穫までに三年かけて栽培されるラッキョウで、全国で唯一の生産地となっています。
三年かけて育てることで粒が小さくなり、小ぶりでシャキッとした歯ごたえが特徴です。
福井県のブランドとして、土産品・贈答品として評価が高いです。
また、根菜類の栽培にも適しており、高品質のダイコン、ニンジン、コカブ等が生産されるほか、
ハウスでは本県特産のミディトマト(越のルビー)、メロン、スイカなども生産されています。
収穫されたラッキョウ | 越のルビー | 高品質なニンジン |
中山間・山間地域
平坦部とは異なる、地域性を活かした特産品の拡大に努めています。
また、昔からのソバの生産が盛んで、そば処福井を支える産地の一つとなっています。
辛みダイコンおろしと一緒に食べる「おろしそば」は地域の名産品になっています。
ソバの花 | 福井産そば粉の手打ちそば | 坂井市竹田地区名物「みどり干しぜんまい」の煮物 |
6次産業化への取り組み
坂井地区では農業者の所得向上、地域の活性化を目指し、農業の6次産業化に取り組んでいます。
「6次産業」とは、第1次産業である農業者が、生産だけでなく加工・流通・販売まで一体的に行う取組みや、他業種と連携して新しい価値を生み出す取組みのことです。<第1次産業×第2次産業×第3次産業=6次産業>
坂井地区の豊かな農産物を使用して、食品やお菓子などの特色ある加工品の開発が進められています。
また、近年は管内の女性グループが中心となってお弁当屋さんや農家レストランなどの飲食店もオープンしています。
他にも、加工技術向上のための研修会や、JA・商工会・観光協会などと連携したPR・販路拡大、関連事業者のネットワーク化などに取り組んでいます。
ワイン | 米粉スイーツ | 農家レストランのランチ |
~空から坂井地区をご覧ください~
水田が広がる初夏の坂井平野 | 刈安山から望む坂井平野の風景 | 坂井北部丘陵地の畑と畜産試験場 |
丘陵地より日本海を望む | 奇勝、”東尋坊” | 北潟湖 |
データでみる坂井地区の農業
耕地面積 (単位:ha)
市 名 | 耕地面積 | うち水田面積 | うち普通畑 |
あわら市 | 3,390 | 2,590 | 798 |
坂井市 | 6,590 | 5,860 | 735 |
合 計 | 9,980 | 8,450 | 1,533 |
農林水産省 作物統計調査(2023年2月現在) |
農家戸数 (単位:戸)
市 名 | 農業経営体 | |||
総数 | うち個人経営体 | うち団体経営体 | ||
小計 | うち法人経営体 | |||
あわら市 | 508 | 457 | 51 | 46 |
坂井市 | 1,454 | 1,316 | 138 | 54 |
合 計 | 1,962 | 1,773 | 189 | 100 |
2020年農林業センサス
水稲作付面積
市 名 | 作付面積 (ha) |
単収 (kg/10a) |
上位等級 (%) |
直播面積 (ha) |
あわら市 | 1,610 | 525 | 95 | 360 |
坂井市 | 3,830 | 530 | 96 | 1,090 |
合 計 | 5,440 | 529 | 95 | 1,450 |
農林水産省、JA、農林総合事務所調べ |
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電話番号:0776-81-3096 | ファックス:0776-82-2805 | メール:saka-noso@pref.fukui.lg.jp
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