農遊コンシェルジュを目指して! 第4回育成講座を開催しました。

最終更新日 2021年9月3日ページID 047671

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 令和3年8月20日に第4回農遊コンシェルジュ育成講座を開催しました。

 第4回育成講座では、「若狭の特産物を利用した取り組み」をテーマに「あばん亭」代表 小谷清美氏と(企)うめっぽ 代表 古池洋子氏にそれぞれの取り組みを紹介していただきました。

 「あばん亭」の「あばん」とは「50代前後の中年女性」をあらわす当地域の方言です。「あばん亭」の代表として小谷清美氏がリーダーとなり古民家(空き家)を活用して、平成20年に地域の食材をいかした「弁当作り」をスタートさせました。平成23年には農家レストランを開設しています。特に、「男女共同参画」や「働き方改革」が標榜されている昨今、集落の女性達13人と近隣集落の板前さん1人がそれぞれの都合に合わせて無理なく働ける営業体制を整備して年間売上高約4,000万円を上げる等、成長を続けている女性企業の優良事例です。材料は地産地消にこだわっている他、伝承料理の普及推進にも力を入れています。事例紹介の途中、受講生全員が人気メニュー「なまぐさ汁」を試食させていただきました。「なまぐさ汁」とは、地元集落の郷土料理で、焼き鯖と麩、ちくわ、豆腐等が入ったすまし汁で「生臭さは全くなく、少し甘みのある出汁が食欲をそそる。」等と大変好評でした。

なまぐさ汁なまぐさ汁

柚子と梅のゼリー柚子と梅のゼリー

 「企業組合うめっぽ」は、おおい町の特産果樹「梅」の価格低迷や担い手農家の高齢化等により、年々放任園が増加している現状を目の当たりにした古池洋子氏が代表となり、青梅に付加価値を加えて収益向上を図るため、平成20年、「おおい梅加工グループ うめっぽ」を立ち上げ、平成25年、事業規模の拡大を契機に法人化し、「企業組合 うめっぽ」が設立されました。「木成り完熟梅」の加工品を手掛け、毎年、新商品開発に取組み、営業活動に励んだ結果、「飲む梅ゼリー」等が看板商品となり、優良女性起業として年間売上高1千万円を実現しています。事例紹介の後、新商品限定販売中の「柚子と梅のゼリー」をいただき、受講生からは「柚子好きには、たまらなく美味しい!」等と大変好評でした。

 また、ワークショップとして「効果的なPR写真の撮り方講座」をテーマにフォトグラファーである上田順子氏に写真の撮り方について、教えていただきました。商品の画像撮影の基礎として、まず、背景色は、高級感を出すには「黒色」、お得感を出すには「ベージュ」、清潔感を強調するときは「白色」の色紙を使い、次に、光の方向として、色や形を強調するときは「順光」、立体感を出すときは「斜光」、やわらかい雰囲気を演出するには「逆光」を使い、最後に商品の配置を学びました。その後、受講生はこれら3要素の組合せを変え、熱心に撮影を繰り返していました。ワークショップ後半には、受講生相互にアドバイスし合い、「ベストショット!」、「奇跡の1枚や!」等と和気あいあいとした雰囲気で写真撮影を楽しみながらも、プロの技の奥深さに感心していました。

受講生が撮った写真受講生が撮った写真

 次回は、若狭町熊川宿、高浜町 UMIKARAを現地視察する予定です。また、熊川宿から高浜町への道中、海岸線や若狭富士と言われる青葉山を眺めながら、若狭湾の魅力を再発見していただきたいと思います。

研修会の様子(あばん亭)研修会の様子(うめっぽ)研修の様子

 研修会の様子(左:あばん亭事例紹介、中央:うめっぽ事例紹介、右:写真講座)

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