耕作放棄地を放牧場に 若狭牛の放牧が始まりました。
中名田地区では自ら牛を所有し、1年中牛を放牧する「周年放牧」を成功させ、放牧を通して地域の活性化を図っていくという構想のもと、昨年度から地区内の約2.5haの耕作放棄地を簡易整備し、短期放牧に取り組んでいます。今年も県嶺南牧場から3頭の繁殖雌牛(お母さん牛)をレンタルし、約3か月間の放牧を開始しました。
水田圃場では定着が難しいとされている牧草「バヒアグラス」は、「一般社団法人 中名田」を中心とした地域の方々の努力のおかげで定着し、荒れ果てていた水田が青々とした草原に姿を変えました。
地元の小学生も牛が来るのを楽しみにしており、牛がトラックから降りてくると歓声を上げていました。昨年行った「入牧式」は新型コロナウイルス完成防止対策の面から中止せざるを得ませんでしたが、「あの子は去年いた子だ」「大きい」など楽しそうに話していました。
「一般社団法人 中名田」の東代表は「定着が心配されていた牧草も一社中名田の仲間や地域のボランティアが草刈りをしたり、排水が良くなるよう圃場に溝を掘ったりしてくれたおかげできれいに生えそろっている。圃場整備のノウハウを身に着けつつ、周年放牧に向けて頑張っていきたい」と今後の抱負を語ってくれました。
農業経営支援部は、中名田地区や小浜市と連携を取りつつ、周年放牧の成功に向けて支援をしていきます。
(左:地元小学生がお出迎え、中央左:放牧場に移動した若狭牛、中央右:繁茂したバヒアグラス、右:バヒアグラスを食べる若狭牛)
※小浜市中名田地区で放牧されていた若狭牛は令和2年10月19日に嶺南牧場に帰りました。
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