適期刈り取りで品質低下を防止!
1 適期刈り取りで品質維持
籾水分が25%以下になってから、刈り取りを開始します。
早刈りすると・・・・青米などの未熟粒が増加、籾水分が高く、乾燥に時間がかかる、乾燥ムラの発生
刈り遅れると・・・・胴割粒や着色粒が増加、倒伏の危険が増す
といった問題が生じます。
2 刈り取り開始時期の予測(登熟積算気温による予測)
籾水分が25%となる刈取適期は、出穂期からの積算気温(登熟積算気温=出穂期の翌日から毎日の平均気温を加算して得られる値)から予測ができます。
今年は出穂が早く、目安となる積算気温に達する日数(登熟日数)が短くなっています。気象に応じて、刈り取りを早めるなど対応が必要です。ただし、出穂してから涼しい日が続く場合には青籾が残りやすいため、籾水分を基準に収穫期を判断しましょう。
(参考)
品種 | 積算気温 |
ハナエチゼン | 914℃ |
五百万石 | 940℃ |
コシヒカリ | 1020℃ |
いちほまれ | 1026℃ |
☆ 登熟積算気温による出穂期別刈り取り予測(令和6年産)【木曜日更新】
また、出穂後26日程度より後になると、籾水分は1日あたり0.5~0.6%程度低下します。そのため、積算気温による予測だけでなく、籾水分低下も考慮して、刈り取り開始時期を判断すると良いでしょう。
あわせて籾水分も測って、刈遅れにならないように注意しましょう。(穀物水分計は水分30%以下でしか使えません)
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3 上手な乾燥調整について
仕上の籾水分は14.5~14.8%にしましょう。籾水分が14.5%以下では食味が落ちます。
1.刈り取った籾は、速やかに乾燥機で送風循環する。《ヤケ米防止》
2.仕上水分より乾燥機水分設定を0.5~1.0%高くする。
3.乾燥速度は、0.6~0.8%/時間以下で緩やかに乾燥する。《水分のばらつき・胴割防止》
4.乾燥後、穀温が低下してから青・未熟粒を取り除き、整粒で水分測定して仕上乾燥する。
5.穀温が十分に低下してから籾摺りを行う。
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