赤ちゃんの抱っこの仕方等
乳児股関節脱臼の予防法として抱っこの仕方やその他の注意点などについて説明します。
抱っこの仕方
赤ちゃんを仰向けで寝かせたときに大切なことは、脚を自由に動かすことができること、
両膝と両股関節が屈曲して脚がM字になるのを妨げないことの二つです。
具体的には、衣類やお包みで脚の動きが制限されないようにすることが大切で、
衣類はデニムのような硬い素材は避けたほうが良いでしょう。
抱っこをするときも両膝と両股関節が曲がった状態を保つことが大切です。
正面抱き(コアラ抱っこ)は両膝・両股関節がしっかりと曲がりM字を保つことができます。
抱っこ紐は脚が横から出るタイプのものを選びましょう。
横抱きはまんまる抱っこをこころがけます。
赤ちゃんの膝下に大人の腕をいれ、両膝と両股関節が曲がった状態を保ちながら、反対の腕で首元を支え抱え込むと、背骨は自然なCカーブを描くような姿勢になります。
座って横抱きをする時は、大人の太ももの間に赤ちゃんのお尻を落とし込む(はめ込む)ようにして両膝と両股関節が曲がった状態に保ちます。
うつ伏せ保育のすすめ
1か月半(修正週数で)以降はうつ伏せ保育の時間を増やすと次のようなメリットがあると考えられます。
利点
股関節の開きが良くなり(開排制限の解消)、股関節の発育も促されると言われています。
筋力増強や運動発達、バランス感覚の獲得にもいいとされています。
月齢が進むにつれて、お尻を上げる、ハイハイをするなど次の発達へとつながりやすい。
肺が広がりやすくなり呼吸にもいい影響があると考える人もいます。
後頭扁平の改善など頭の形をきれいにする方法としてもある程度の効果があります。
注意点(以下の点をよくふまえて行う必要があります)
仰向けに比べ、窒息など重大事故につながるリスクが高いため必ず目を離さないことが必要です。
また、平らな場所で行い、ふかふかの布団や毛布の上ではしない。
大人が目を離すときや赤ちゃんが眠った時には必ず仰向けに戻すことも必ず守る必要があります。
以上の点が守られれば、うつ伏せの姿勢にする時間や回数に決まりはありません。可能であれば、日中の間ずっとうつ伏せにしていてもかまいません。はじめは慣れずに泣くこともありますが、どんどんチャレンジしてみましょう。
当センター整形外科では、医師による脱臼の診察の前に、パンフレット【 (1)股関節脱臼について (2)「うつ伏せ保育」をしましょう 】を用いて、赤ちゃんの抱っこの仕方、衣類選びなど担当看護師から詳しく説明させていただきます。
以上、疑問な点等ある場合には、こども療育センターを受診ください。この場合、紹介状は不要です。
こども療育センター0776-53-6570(代表)まで直接お電話で「股関節脱臼の検診希望」とお申込みください(完全予約制のため担当者が予約日を調整させていただきます)。
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