手足口病が流行しています!(注意喚起)

最終更新日 2024年10月9日ページID 057383

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手足口病が流行しています!

 福井県内の小児科定点医療機関(25医療機関)からの報告によると、令和6年第40週(令和6年9月30日から10月6日)の1定点あたり患者報告数は、7.20人であり、警報レベルの目安である1定点医療機関あたりの「5.0」を超えています。
 毎年、夏を中心として発生し、7月下旬に流行にピークを迎えます。今年は5月から患者報告数が増加しており、乳幼児を中心に注意が必要です。

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手足口病とは

 手足口病は、口の中や手足などに水疱性の発疹が出る、ウイルスの感染によって起こる感染症で、子どもを中心に、主に夏に流行します。感染症発生動向調査によると、例年報告数の90%前後を5歳以下の乳幼児が占めています。
 病気の原因となるウイルスは、主にコクサッキーウイルスA6、A16、エンテロウイルス71(EV71)などです。
 

感染経路について

 感染経路は、飛沫感染、接触感染、糞口感染(便の中に排泄されたウイルスが口に入って感染すること)が知られています。特に、この病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。
 

症状について

 感染してから3~5日後に、口の中、手のひら、足底や足骨などに2~3mmの水疱性発疹が出ます。発熱は約3分の1にみられますが、あまり高くならないことがほとんどであり、高熱が続くことは通常ありません。ほとんどの発病者は数日間のうちに治る病気です。しかし、まれですが、髄膜炎、小脳失調症、脳炎などの中枢神経系の合併症のほか、心筋炎、神経原性肺水腫、急性弛緩性麻痺など、さまざまな症状が出ることがあるため、手足口病にかかったこどもの経過を注意深く観察し、合併症に注意をする必要があります。
 

予防方法について

 一般的な感染対策は、接触感染を予防するために手洗いをしっかりとすることと、排泄物を適切に処理することです。特に、保育施設などの乳幼児の集団生活では、感染を広げないために、職員とこども達が、しっかりと手洗いをすることが大切です。特におむつを交換する時には、排泄物を適切に処理し、しっかりと手洗いをしてください。
 手洗いは流水と石けんで十分に行ってください。また、タオルの共用はしてはいけません。
 手足口病は、治った後も比較的長い期間便の中にウイルスが排泄されること、また、感染しても発病しないままウイルスを排泄している場合もあると考えられることから、日頃からのしっかりとした手洗いが大切です。
 

治療法について

 手足口病に特効薬はなく、特別な治療方法はありません。また、基本的には軽い症状の病気であるため、経過観察を含め、症状に応じた治療となります。しかし、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合があることから、経過観察をしっかりと行い、高熱が出る、発熱が2日以上続く、嘔吐する、頭を痛がる、視線が合わない、呼びかけに答えない、呼吸が速くて息苦しそう、水分が取れずにおしっこがでない、ぐったりとしているなどの症状がみられた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。
 

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