梅雨時期の農作物技術対策を徹底しましょう

最終更新日 2021年5月25日ページID 046898

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梅雨時期の農作物技術対策について 

令和3年5月25日
福井県農業総合指導推進会議

気象台の1ヵ月予報によると、降水量は平年並みか多く、日照時間は平年並みか少ない見込みであり、農作物の生育等への影響が懸念されますので、適切な対策をお願いします。

○対策のポイント
1 水稲は、いもち病の発生有無を確認し、発生した場合は直ちに薬剤防除を行う。
2 麦・大豆は、天候に留意しながら、適期作業(収穫、耕起・は種)を行う。
3 野菜・果樹・花きは、排水溝や明渠の掃除、手直し等により圃場の排水を促すとともに、
   雨の切れ間をみて、薬剤防除を行う。

1 水稲
・いもち病の発生源となる補植苗は必ず除去する。
・いもち病の発生を確認した場合は、直ちに薬剤を散布する。
 

2 麦・大豆・野菜・果樹・花き 【共通対策】
・明渠は排水口とつながっているか確認し、必要に応じて手直しを行う等、圃場排水に努める。
・施設内に水が侵入した場合、排水ポンプ等で速やかに排水を行うとともに、換気を十分に行い土壌の乾燥を図る。
・マルチを行なっている畝が冠水した場合は、マルチをはいだり、畝肩の部分までめくりあげたりして、畝の乾燥を促す。

 
3 麦
・気象予報に留意し、計画的に適期収穫を行う。
・赤かび病が発生した麦や倒伏した麦は、別刈りする。

 
4 大豆
・圃場の排水溝が大麦の収穫等で壊れた場合は早期に手直しをする。
・気象予報に留意し、計画的には種を行う。

5 野菜
・気象予報に留意し、降雨前や雨の切れ間をみて、予防防除を徹底する。
・スイカ等は果実シートを敷いて、果実の下に水が溜まらないようにする。 

作目ごとに懸念される病気は以下のとおり。

作目

発生が懸念される病気

ネギ

軟腐病、さび病

トマト

青枯病、葉かび病、灰色かび病

スイカ、メロン

炭疽病、つる枯病

タマネギ

べと病、灰色腐敗病

ブロッコリー

軟腐病、黒腐病


6 果樹
・気象予報に留意し、降雨前や雨の切れ間をみて、予防防除を徹底する。
・ナシの黒星病が発生した場合は、罹病果実を園外に持ち出し処分する。

作目ごとに懸念される病気は以下のとおり。

作目

発生が懸念される病気

ウメ

すす病、黒星病

ナシ

黒星病

ブドウ

うどんこ病


7 花き
・気象予報に留意し、降雨前や雨の切れ間をみて、予防防除を徹底する。
・薬剤のローテションを徹底する。
・キクでは下葉かきを行い、雨滴の跳ね上がりによる病害のまん延を予防する。

作目ごとに懸念される病気は以下のとおり。

作目

発生が懸念される病気

キク

白さび病、べと病

トルコギキョウ

フザリウム立枯病、灰色かび病、菌核病、炭そ病

ヒマワリ

べと病、黒斑病、菌核病

 

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