小児科紹介

最終更新日 2017年5月17日ページID 002212

印刷

療育とは?

 『療育』ということばは、『治療教育的支援』という意味合いからつくられた言葉といわれています。主な対象は、『肢体不自由児』であり、『肢体不自由児』の社会的自立を目指すチームアプローチ」という概念でした。しかし、昨今は、「発達に気がかりさを持つ児の育児支援・家族支援・地域支援」までも含むと考えられ、対象も概念も発展しています。

                 

子どもはすべて小児科?

  大人の診療科が各科に分かれるように、小児の診療科も小児整形外科・小児外科・児童精神科などがあります。子どもは決して「大人を小さくした」だけではありません。
【成長・発達】という大切なものが子ども期にはあります。小児科は診断や治療のみならず、育てにくい赤ちゃんの授乳や離乳に始まり、身体や機能の障害の受容、反抗期や思春期の対応、入園・就学や就職の相談など、ライフステージに沿って、暮らしや生活全般への援助を、子ども本位に考えて専門的な立場から行います。

 先天的な疾患や、小児期特有の疾患等で、運動や精神発達、言語や社会性等の発達が妨げられたり、偏ったりする為に自由性・自発性・自立性などが障害されることがあります。センタ―の小児科では、センター内各科と協働して、そして、隣接する県立病院の小児科や各科と連携して、子どもたちの生活がより楽しく、過ごしやすくなるように考えていきます。

 子どもたちは障害があってもなくても、地域で生活していくことが大切です。外来で診療する以外に、市町や幼稚園・保育園、学校などからの要請を受け、地域に出かけての発達相談や研修などにもお応えしております。子どもたちが、自分たちの住む地域で楽しく暮らして成長していけるように、地域の方々との連携を大切して見守っていきます。

発達障害ってなに?

次長(医療) 津田 明美 

小児科 津田明美医師

 いわゆる「気になる子」といわれる子どもたちが、「発達障害かしら?」と診断を求めて受診されることが増えています。「ことばがおそい」「ききわけがない」「お友達とうまく遊べない」「スーパーで目が離せない」「こだわりが強い」「園や学校で先生のお話を聞けない」などという子供たちです。

 コミュニケーションなどに困難さをもつ自閉症(自閉スペクトラム症 ASD)、衝動性が高い多動症(注意欠陥多動症 ADHD)、読み書きに困難さがある学習障害(LD)等を総称して、「発達障害」といっています。脳性麻痺や知的障害に比べて、一見してわからないことも多いのですが、日常生活や集団の中で、「生きにくさ」「つらさ」を、そして保護者の方は「育てにくさ」を感じています。
 

〇発達障害の診断は?

 発達障害は、小さいときからの育ちの経過や、家や学校での様子、受診されたときの行動の観察から診断します。血液や画像検査といったような何らかの医学的検査をして診断できるものではありません。発達障害の特徴がどのくらいあるのかということが診断の基準となります。診断がつくのか?個性なのか?と保護者の方が迷われることも多いようです。診断は大切ですが、たとえ診断がつかなくても、本人やまわりが困っていることが減ったほうが毎日が楽しく過ごせます。診断の有無にかかわらず、お子さんの特性に合わせた子育てが必要です。センターでは、診断するだけでなく、お子さんのことをより理解し、どういった関わりをすると本人の力を伸ばせるのか、どういった工夫をするとより育てやすくなるのか、ご両親やご家族の方と共に考えお子さんの育ちを応援していきます。発達障害についての知識はどのお子さんの子育てにも役立つと感じています。

 

〇センターでは?

 受診された方の保護者を対象に、「子育て講座(保育士担当)」「療育講座(療法士担当)」「外来講座(医師担当)」を開催しています。センターへの受診だけでなく、講座にも積極的にご参加ください。

 

〇お子さんの様子が気になると感じる方はまず、リーフレットをごらんください。

 幼児用 「ふくいっこ みんなちがって みんないい」

 学童期 「笑顔でせいかつするために」

 

〇スクラム福井のHPからガイドブックがダウンロードできます。
 「子どもの発達に不安を感じたとき・・」

 

〇こども療育センターの外来では「子育てファイルふくいっ子」を活用しています。

 このファイルは、県内の保育園や幼稚園、学校、市町の支援機関に配布されています。
 お子さんの様子が「気になる」と感じた際には、地域の子育て支援機関等もご活用ください。
 (基礎調査票(アセスメントシート)は支援機関等で入手可能です。)

(日本小児科学会専門医・指導医、日本小児科医会こどものこころの相談医、地域総合小児医療認定医、日本小児精神神経学会認定医、こどものこころ専門医)

自己紹介

医長  冨士根 明雄                                                       

 小児科 冨士根医師

 こども療育センターに就職してから、いろいろな悩みを抱えた子どもたちやご両親とお話しをさせて頂いてきました。
 当センターに通っている方が抱える問題は、治療などで症状や本人の困難感を減らすことはできても、往々にして問題の核心は解決できないことが多く、一般小児科で扱う病気のほとんどが「いつか治る」ものであることと比べて対照的です。
 私の尊敬する先生が、「体温の変化、睡眠と覚醒、精神的な活動、炎症や治癒の過程、これら人間の体に起こるすべての現象は、体のどこかで何らかの物質が普段よりも増えるか減る、どちらかに変化することで起こっているはずだ。」とおっしゃっていました。おそらくこれは真実で、当センターに通っている子どもたちの問題も例外ではないでしょう。とても遠い将来ではあるでしょうが全ての説明がつく日は来ると思います。
 残念ながらその日がまだ来ていない現在、医療という単一の手段では対処が難しい問題を抱えた子どもたちに福祉・教育などを組み合わせて提供するために、療育という場が産み出されました(一般に「療育」という言葉は治療と教育の一字ずつが合わさったものとされているそうです)。
 わが家の子育てもままならぬ平凡な小児科医ではありますが、これから関わりを持たせて頂く子どもたちの「療」と「育」にささやかなお手伝いをさせていただき、結果として本人とご家族みなさまの一日一日がより実りあるものになれば、存外の幸せです。

(日本小児科学会専門医・指導医 )

当センターを受診される皆様へ

医長  林 仁幸子

小児科 林仁幸子医師

    当院には、運動や言葉の発達が遅れたり、コミュニケーションが上手に取れずに困っているお子さんや子育てに悩んでいるご家族が受診されます。

 療育センターを受診されるお子さんが病気を抱えていると分かったとき、何が原因だったのか、どうしたら治るかと模索されることがしばしばあります。しかし、時としてその事がお子さんや家族を苦しめることがあります。それよりも、ありのままのこどもを受け入れ、こどものために何ができるか、どれだけたくさん毎日笑って過ごせる日々を共にできるかを考えていくほうが大切だと思っています。そのままの自分を受け入れてもらえ、どんな時も味方でいてくれる揺るぎない信頼をおける人がそばに寄り添ってくれている、という事をこどもが知ることは、こどもの自己肯定感を育て、生きていく根幹の支えになるのではないかと思います。

 時には将来を悲観することもあるかもしれませんが、すべてのこども達がすばらしい成長と発達の可能性を秘めています。こども達の健やかな成長には、周囲の理解と温かいサポートも欠かせない要素であり、これらのこどもを取り巻く環境調整もお手伝いすることができます。いろいろな困難にぶつかっても、きっと乗り越えていける力をこどもとご家族が持てるように、一緒に考え、応援していきたいと思っています。

 何か心配なことがあったら気軽にご相談下さい。

(日本小児科学会専門医・指導医  日本アレルギー学会専門医)

こどもたちの成長のために・・・

副医長  熊野 麻美

小児科 熊野医師
  小児科医になってこどもたちの成長発達に日々驚かされ、十人十色、様々な個性をもってみんな大きくなっていくのだなと感じています。ときにつまずくこともあるでしょう。つまずいたときになんとなく上手に乗り越えられるこどももいますが、なかには周りのかかわり方や環境を工夫することでつまずきを減らし乗り越えていくことができるこどもたちがいます。園や学校でがんばってもうまくいかなくて困っている子、お子さんを大切に育てたいとがんばっているけれど育児がうまくいかなくて悩んでいるご家族、そのような方々のお力に少しでもなれればと思っています。お子さんのことをより理解し、お子さんにあわせたかかわり方や環境作り等どうがんばったらうまくいくのかを一緒に考えていきましょう。こども療育センターを受診されたこどもたちが、ご家族全員が、楽しく笑顔で日々を過ごせるようがんばっていきます。

(日本小児科学会専門医 )

アンケート

ウェブサイトの品質向上のため、このページのご感想をお聞かせください。

より詳しくご感想をいただける場合は、ryouiku-c@pref.fukui.lg.jpまでメールでお送りください。

お問い合わせ先

こども療育センター

電話番号:0776-53-6570ファックス:0776-53-6576メール:ryouiku-c@pref.fukui.lg.jp

〒910-0846 福井市四ツ井2丁目8-1(地図・アクセス)
受付時間 月曜日から金曜日 8時30分から17時15分(土曜・日曜・祝日・年末年始を除く)