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【飴田アナ(聞き手)】
気が付けば、はや年の瀬、12月も半ばを迎えようとしていますが、知事も12月はお忙しい様子ですね
【知事】
そうですね。特に昨年から原油・原材料価格が高騰しました。また、今年9月頃からは、アメリカやヨーロッパなどで金融機関の破綻が相次ぎ、世界的な景気後退の兆しが強くなっています。
福井県としては、中小企業等の資金繰りの円滑化や県内経済の活性化が必要ですし、雇用の問題も顕在化していますので、気を抜くことなく新しい経済政策を打ち出しています。特に、若い人たちの就職が確保されないといけません。内定が取り消されたりしないように、これを最大の課題として取り組んでいます。
現在、12月県議会の最中で、新たな経済対策を追加した補正予算案を議論しているところです。年末に向けて、国も来年度の予算編成を行いますが、そこで北陸新幹線の整備などの方針が出ますと、県民に元気が出ると思います。最後まで気を抜くことなく頑張っていきたいと思っています。
【聞き手】
ところで、先月27日に、「小学館DIMEトレンド大賞」特別賞を福井県が受賞したということが話題になっています。この「トレンド大賞」とは、どういう賞なのでしょうか。
【知事】
これは、幅広いジャンルにわたって、その年に注目され、ヒットした商品、あるいは先見性のあるトレンド商品に贈られる賞です。
また、その年に話題になった団体や人物などにも特別賞が贈られます。福井県はこの特別賞をいただいたわけです。一般の人からの投票がベースになっているそうです。
【聞き手】
いままでの受賞歴を見ますと、「六本木ヒルズ」といった注目スポットもあれば、「クールビズ」のような運動もあるなど、いろんなものが選ばれていますね。
【知事】
2008年は、いろいろな分野で福井県の話題があって、全国の注目が集まった年でした。
今年前半には、連続テレビ小説「ちりとてちん」が放映されました。これをきっかけに小浜が非常に元気を出して、アメリカの大統領選挙でオバマ次期大統領を応援して、さらにクローズアップされました。小浜への観光客数も大きく伸びています。
また、同じ米国大統領選挙の関連で、共和党の副大統領候補だったペイリン・アラスカ州知事が掛けているメガネが福井産だということがCNNなど国際的なメディアで取り上げられ、海外からもオーダーが相次ぎました。
福井県が提唱した地方発の「ふるさと納税」制度が今年導入されて注目を集めました。学力テストも、福井県が2年連続で全国トップクラスということで大きな話題になりました。
こうした様々な分野で皆さんの頑張りがありました。
【聞き手】
いろんな要因があったと思いますが、ふるさと納税制度については、知事が提唱されたということで、感慨深いものがあるのではないですか。
【知事】
そうですね。県の「ふるさと納税」の担当のセクションや、学力については教育委員会にも、他県の行政・議会関係者から照会や視察の依頼が相次いでいますし、マスコミからも取材の申し込みがたくさん来ています。
改めて振り返ると、全国的に注目される話題、それも良い話題が福井県に幾つも集中したわけで、これが今回の特別賞受賞につながったと聞いています。
【聞き手】
恐竜化石の発見もありましたし、南部陽一郎先生のノーベル賞受賞もありましたね。
【知事】
南部先生のノーベル賞受賞もそうですが、今回の受賞で、県民の皆さんがさらに元気になったのではないかと思います。
【聞き手】
このほかにも、福井県が全国的に話題になったり、頑張りを示したことは、いろいろあったように思いますね。
【知事】
国が公表した観光データによりますと、今年上半期に泊まっていただいた方の増加率は、福井県は全国トップです。宿泊客数は約100万人で、前年と比べて約10%の増加となっています。「ちりとてちん」の効果などもあったのだと思います。
福井市内の養浩館庭園が、アメリカの日本庭園専門誌「ジャーナル・オブ・ジャパニーズ・ガーデニング」の日本庭園ランキングで、全国800以上の庭園の中から第3位にランキングされたことが話題になりました。皆さんも再評価する必要があると思います。
さらに、勝山市が国際的な経済誌「フォーブス」で「世界でもっともクリーンなまち」の世界第9位にランクされました。日本の中では1位です。勝山市は「月刊現代」の「住みやすい街ランキング」でも第16位とよく頑張っているということです。
【聞き手】
こうして並べてみると、本当に福井が活躍した年という感じですね。これまでのお話は、どちらかと言えば、ブランドや観光といった華やかな面でしたが、福祉や安全・安心といった日常生活に根ざした面でも、よい結果が出ていますよね。
【知事】
厚生労働省が今年発表した調査結果によりますと、交通事故などさまざまな事故で亡くなる子どもの割合が、福井県は0.03%と全国で最も低いことが明らかになりました。
医療の面では、福井県では県立病院にNICUという新生児集中治療室を整備するなど、子どものための医療体制を整えています。
また、日常生活でいえば「子ども安心3万人作戦」、これは既に5万人近い人が参加しているのですが、県民総ぐるみで子どもたちの登下校の見守りをしていることもあると思います。福井県は、子どものためのボランティア活動への参加率も7.5%と全国一になっています。
【聞き手】
これまでこつこつやってきた成果が2008年に一度に花開いたという感じですが、継続していくことも大事ですよね。
【知事】
一過性に終わらせてはいけませんし、これらを継続して地道に積み重ねていくことが大事です。今回の成果もそういうことだと思います。
そして、これが大事なことですが、福井はあまり知られていないと思っていましたが、頑張ればちゃんと分かってもらえるという事実の現われだと思います。このような気持ちでそれぞれの分野で頑張っていただくことが重要ですね。
「ちりとてちん」のヒロインだった貫地谷しほりさんに「あんどーなつ」という番組で引き続き福井出身のヒロインを演じてもらいました。来年6月には「第60回全国植樹祭」が本県で開催されますが、貫地谷さんにも出演していただきたいと考えています。
【聞き手】
お話をお聞きしていますと、いずれも、企業や団体、県民も含めて、みんなで作り上げてきた結果が2008年に出たという感じがしますね。
【知事】
学力テストの結果も、先生がまじめに教育に取り組んだことや子どもたちがよく学ぶ努力をしたということですし、地域の総合力を発揮すれば100%以上の力が出るということではないかと思います。
福井県は、人口規模では82万人ですが、小さいからこそ異なる分野の人々や団体同士でも結束力を発揮しやすい利点があります。これからも県民が力を合わせて、福井ならではのよさや独自性を打ち出していきたいと思います。
【聞き手】
2008年は、福井県が全国の話題をリードするトレンド県だったわけですが、来年はどんな年にしていきたいと思っていますか。
【知事】
これから年末にかけて北陸新幹線や高規格幹線道路など、地域の底上げにつながる事業の基本的な方針を出していただき、実現に向けて努力したいと思っています。
話題を作ることを目的にするのでなく、地に足のついた施策を一つひとつ実現していくことが、今回のいろんな成果をみても大事だと思いました。
先月、「環境基本計画」を新たに策定し、みんなで福井の自然をよくしていく、身近なところで自然を再生する、あるいは、環境を良くするための県民運動を進めるなど、全国に先駆けたプロジェクトを打ち出しました。
そして、観光についても新「ビジットふくい推進計画」を、また、福井は何といっても農業が基本ですから「農業・農村再生戦略」を年度内に策定します。大きな方向性を明らかにしながら、県民の皆さんの「暮らしの質」を一層高めていきたいと考えています。
【聞き手】
来年もよい年になりますように。本日はどうもありがとうございました。
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