神経芽細胞腫検査の休止について

最終更新日 2011年1月26日ページID 004953

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神経芽細胞腫検査の休止について

 生後6か月の赤ちゃんのおしっこをろ紙にしみ込ませて検査をする神経芽細胞腫検査は、平成16年1月30日(金)から休止されています。

 休止の経緯等については、以下をご参照ください。 


神経芽細胞腫とは

 神経芽細胞腫は、小児がんの一種です。主に腹部や胸部に発生し、どの年齢でも発症しますが、1歳位までに発見された神経芽細胞腫は外科手術などで治る例が多いと言われています。

 

神経芽細胞腫検査とは

 検査は、生後6か月児の尿を採って尿中のカテコールアミン代謝物を調べることで神経芽細胞腫を早期に発見することができます。(検査のあとで発病したり、一部発見されないこともあります。)

 全国的に検査を実施しており、本県においても昭和60年度から検査を実施してきました。

 

神経芽細胞腫検査事業休止の経緯

 平成15年5月から、厚生労働省において、治療の専門家や医療技術の評価の専門家などからなる「神経芽細胞腫マススクリーニング検査のあり方に関する検討会」により、この事業の今後のあり方が医学的な見地から検討され、7月30日に、「現在の生後6ケ月時に行う検査をこのまま続けることは困難であり、いったん休止することが適切である。」との報告がまとめられました。

「神経芽細胞腫マススクリーニング検査のあり方に関する検討会報告書(厚生労働省)」はこちら。

 本県としても、本検査による死亡率減少効果の有無が明確でないこと、本検査によって発見された患者の中には本来治療を受けなくてもよい場合が含まれ、治療を受けることにより不利益を被る可能性も否定できないことから当面の間神経芽細胞腫検査事業を休止することとしました。

 

神経芽細胞腫検査事業休止についてのQ&A


 

1 神経芽細胞腫検査とはどのような検査ですか?

  (答)

神経芽細胞腫は、主として乳幼児にできるがんの一種であり、ホルモンの一つであるカテコールアミンを産生する性質があります。

神経芽細胞腫検査は、生後6か月児の尿を採ってその中のカテコールアミン代謝物を検査することで、神経芽細胞腫を早期に発見することを目的に行われてきたマススクリーニング検査です。


 

2 神経芽細胞腫検査の目的は何ですか?

  (答)

1歳未満で発見される神経芽細胞腫は外科手術などで治ることが多く、1歳以上で診断された例に比べて予後(※注)が良好であるため、早期発見・早期治療を目的にすべての6か月児を対象として始められました。

(注)予後 よご:病気の経過についての医学的な見通し。病気が治ったあとの経過。

 
 

3 神経芽細胞腫検査はなぜ休止になったのですか?

  (答)

検査を導入してから神経芽細胞腫の発見数は約2倍に増えました(5,000人から6,000人に1人の割合)。そのため早期発見・早期治療により神経芽細胞腫で亡くなる子どもの数が減少することが期待されましたが、結果として病気の進行した患児数や死亡数は減少しませんでした。


 

その一方で、乳児の神経芽細胞腫は他のがんと異なり、がんが自然に小さくなって消えてしまう場合があることが分かってきました。つまり検査によって発見された患児の中に、がんが自然に消えていくのに、必要でなかった治療を受けたことになる患者さんがいることになります。手術や抗がん剤の使用など治療には合併症や副作用をきたす場合もあります。この検査によりこのような不利益を受ける患者がいることも事実なのです。


 

この検査による死亡数減少効果があるかどうかが明らかでないこと、またこの検査で発見された患児が不利益を受ける可能性が否定できないことから、厚生労働省が専門家の意見を踏まえ事業休止の方針を示したことを受け、本県においても当面の間神経芽細胞腫検査事業を休止することとしました。

 
 

4 神経芽細胞腫検査が無くなっても大丈夫ですか?

  (答)

残念ながら初期には特有の症状が見られないため、神経芽細胞腫検査に代わって早期発見できる方法はありません。

しかし、乳児健診などでお腹の中の塊として発見される場合もあり、1歳未満で発見されると予後が良いので、積極的に乳児健診を受けるようにしましょう。

心配でしたら個人的に医療機関で尿検査を受けることもできますが、検査時期をいつにするかなどかかりつけの医師に相談してください。


 

なお、今後検査の時点を1歳前後まで遅らせて自然に消えないものを発見するやり方が検討されていますが、この方法が有効であれば検査が再開される可能性もあります。


 

5 神経芽細胞腫検査を受けなくても大丈夫ですか?

  (答)

この検査で神経芽細胞腫を100%発見できるとは限りませんし、生後6か月の検査で異常がなければ将来この病気に絶対かからないというわけでもありません。

乳幼児健診をきちんと受けるとともに、気になる症状(おなかが大きい、顔が青白い、元気がない等)がある場合は早めにかかりつけの医師に相談しましょう。

 

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