ヒラメを介した寄生虫(クドア・セプテンプンクタータ)による食中毒について

最終更新日 2016年8月16日ページID 023201

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 近年、全国的に、食後数時間で一過性のおう吐や下痢を発症し、軽症で終わる食中毒事例が報告されていました。

 しかし、今までに知られている食中毒の原因物質と一致しないことから、原因物質不明として処理されていました。

 こうした事例の多くでは、提供メニューに共通し生食用鮮魚介類(特にヒラメ)が含まれていた事例が多く、国による調査が行われました。
 その結果、ヒラメに寄生するクドア・セプテンプンクタータ(Kudoa Septempunctata:以下「クドア」といいます。)がヒトに下痢症状等を引き起こすことが分かりました。
 平成23年6月17日付けの厚生労働省からの通知(※1)に基づき、この寄生虫に起因する有症事例については、食中毒として取り扱うこととなりました。
 
※1 生食用生鮮食品による病因物質不明有症事例への対応について(厚生労働省ホームページ)
 

 ヒラメを冷凍または加熱すれば、クドアによる食中毒を防ぐことができます。一方で、ヒラメは生で食べることが好まれますが、冷凍すると品質が低下することから、現在、冷凍以外の食中毒予防方法について研究が進められています。また、生産地(養殖地)では、出荷前のモニタリング検査や飼育環境の清浄化等の取組みが行われています。

 

クドア(クドア・セプテンプンクタータ)の特徴

 

寄生している魚 ヒラメ
大きさ 約10マイクロメートル(μm)
特徴
・粘液胞子虫類という魚類の寄生虫です。
・肉眼では見えませんが、ヒラメの筋肉内に寄生しています。
・環形動物(海水ではゴカイ等、淡水ではミミズ等)と魚類に寄生することによって生きています。
・ヒトには寄生しません(宿主にはならない)が、ヒトの腸粘膜を一過性に傷つけて下痢やおう吐
等の症状を起こすことが分かっています。
クドア

(独立行政法人水産総合研究センター)

  

症状

 食後4時間から8時間程度で、下痢、腹痛、おう吐等が認められます。

 なお、これまでの事例では、家族等への二次感染(ヒトからヒトへの感染)は認められていません。 

 原因となる食品

 クドアは、特定の条件下で飼育されたヒラメに感染していることが確認されています。

 他の食中毒原因菌等と同じように、クドアが寄生した食品を生食したからといって、必ず発症するというものではありません。

クドア食中毒の予防方法 

 以下の対策でクドアは失活(危害を及ぼさなくなる)ことが確認されています。

  1. マイナス15℃からマイナス20℃4時間以上冷凍
  2. 中心温度75℃5分間以上加熱

事業者の方へ

 現在、ヒラメの養殖段階におけるクドア保有稚魚の排除、養殖場における出荷前のモニタリング検査等の安全性確保への取組みが行われています。生食用のヒラメを提供する際には、クドア陰性と確認されたもの(※2)を使用しましょう。

 また、生食用のヒラメを提供する際には、その一部を保管するようにしましょう。

 ※2 種苗導入時の来歴(導入先や導入時期、サイズ、導入時のクドア検査等)や飼育方法(取水方式およびろ過装置、飼育形態、敷砂の有無、使用飼料等)が同じ群ごとに、無作為に30尾以上検査され、その全てでクドアが検出されなかったもの。

参考リンク

クドアによる食中毒について(厚生労働省ホームページ)
薬事・食品衛生審議会食品衛生分科会食中毒部会資料(平成24年3月19日)(厚生労働省ホームページ)
ヒラメを介したクドアの一種による食中毒Q&A(農林水産省ホームページ)
養殖ヒラメに寄生したクドアによる食中毒の防止対策(水産庁ホームページ)

 

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