平成20年度農林水産業者等提案型共同研究成果概要

最終更新日 2008年4月1日ページID 008537

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1 農林水産業の技術開発

(1)農業試験場

共同研究課題名 取組成果の概要  

タバココナジラミ類の減農薬防除体系の確立

越前市
明城修一
 

・ 抑制トマト栽培においてハウスサイドに0.4mmの防虫ネットを被覆し調査した結果、タバココナジラミの侵入時期を約3週間遅延でき、発生密度を抑えることができた。
・ 換気扇の使用により、防虫ネット設置に伴う夏季のハウス内の温度上昇を抑制し、トマトの着果不良を防ぐことができた。
・ 今後、発生したタバココナジラミの薬剤感受性や防除体系の経済効果について調査し減農薬防除効果を高め、農林総合事務所と連携してトマト産地へ技術移転していく。
 

  
 

    防虫ネット
           防虫ネット設置状況

里芋の畝立て同時畝内施肥技術の開発

大野市
齋藤総一郎
 

 ・ サトイモ栽培において全量基肥一括肥料用いた、畝立同時施肥技術を確立した。
・ この技術の導入により、一工程で施肥、耕起、畝立、マルチングの作業ができるため、圃場準備にかかる作業時間が慣行の1/2に省力化でき、従前と同等以上の収量が得られた。
・ 今後、農林総合事務所と連携し、肥料コスト上昇をできる限り抑制できる施肥量を見極めながら、普及を図る。
 

   
    畝内施肥機   里芋生育
       畝内施肥機           生育状況(6月)
 

(2)園芸試験場    

共同研究課題名 取組成果の概要  

白干梅の省力調製作業技術の開発

若狭町
中西和彦
 

・ 整列板の素材については、プラスチックが最も優れていた。
・ 整列板による作業時間は、従来の手並べ法に比べ53%削減できた。特に、暑さが負担となるハウス内の作業時間を21%に短縮でき、作業能率向上とともに労働負荷軽減効果も高かった。
・ 整列板使用によりセイロ内の果実の接触率はLサイズで57%、2Lサイズで79%減少し、乾燥後の色ムラの発生を減少できた。
・ 製品化については、農協を通じ委託製造・販売を行う予定。
・ 21年3月に実用新案出願予定。
 


梅整列板 
試作した整列板による作業の様子

 (3)畜産試験場

共同研究課題名 取組成果の概要  

多収量米の低コスト生産技術および採卵鶏給与技術の確立

福井市
小林真人
 

・ 本県に適した飼料用多収米の品種として「北陸193号」を選定した。(粗玄米重:場内1.0t/10a、現地0.7t/10a)穂肥施用量(N:6~8kg/10a)や目標とする収量構成要素を解明した。
・ トウモロコシの代替飼料として、採卵鶏への玄米給与技術を確立した。これにより、産卵・卵質、卵黄中脂肪酸組成に変化させない玄米給与量を解明し、多量使用時の卵黄の退色はカニ殻やパプリカ抽出物の添加により防ぐことができる。
・ 今後、農林総合事務所と連携し、飼料用米生産供給体制を整備しながら、養鶏農家に対して普及していく。
 

 飼料米栽培
      飼料米栽培    

 飼料米給与   飼料米給与卵 
      飼料米給与             飼料米給与卵

飼料用稲の良質サイレージ調製技術の確立

福井市
(有)藤島エンタープライズ
代表 竹島善夫
 

・ 本県に適した飼料用稲の品種として、高収量のクサホナミ、リーフスターを選定した。
・ ホールクロップサイレージの品質を向上させる調製技術を確立した。これにより、最適刈取り速度、発酵促進剤使用基準を明らかにした。
・ さらに、ロール調製中のフィルム破損を防止するラッピングマシンのアーム延長や、発酵促進剤を均一に噴霧できる改良技術を開発した。
・ 今後、農林総合事務所と連携し、飼料用稲生産供給体制を整備しながら、飼料用稲の良質サイレージ調製技術や収穫用機械の改良技術を普及していく。
 







収穫作業   ロール搬出    
      収穫作業               ロール搬出

 (4)水産試験場 

共同研究課題名 取組成果の概要  
改良クラゲ駆除網の開発


越前町
越前町小型底曳網組合
組合長 佐々井重明
 

 ・ 漁獲用網を改良し、本県の漁船規模に適合して操作性が高い大型クラゲ駆除網を開発した。
・ 2隻の漁船により船速3ノットで駆除網を曳航して、網高さ7m、曳網水深帯10m前後を確保することができた。
・ 国が示すクラゲ駆除網の仕様を満たしたことから、国に対し駆除作業の助成対象となるよう認可申請中。
・ 今後、クラゲ駆除効果を確認した上で、底曳網漁業者への普及を図る。
 



試験網    駆除網    
    曳航中の試験網           開発した駆除網
                          (網高さ7m)

(5)総合グリーンセンター

共同研究課題名 取組成果の概要  

県産スギ材を利用した木製残存軽量型枠の開発

福井市
美山町森林組合
代表理事組合長
渡辺一夫
 

 ・ 県産スギ間伐材を材料にして木製残存型枠製品を開発した。
・ 補強によって型枠の変形を防ぎ、安全性を確保した。
・ この製品によって、これまでの木製残存型枠に比べ、軽量化、低価格化が実現できた。
・ 今後、強度等の設計や価格等を明示した資料により、土木工事設計者等に普及を図る。


 木製型枠     試験状況     
  木製型枠               試験実施状況

2 健康長寿食品の開発

(1)食品加工研究所

共同研究課題名 取組成果の概要  

山ぶどうを利用したワインビネガーおよび健康飲料の開発

大野市
㈱白山やまぶどうワイン
代表取締役
 谷口一雄
 

・ 原料ワインに酸化防止剤として含まれている亜硫酸の除去法を確立した。
・ ワインビネガー、山ぶどう果汁、蜂蜜、果糖を原料に選定し、適度な甘みと酸味を有し、ブドウ系市販類似商品に比べてアントシアニン含量が約20%高い山ぶどうワインビネガーを開発した。
・ 今後、5倍濃縮、200ml詰めの規格を想定して商品形態やラベルを検討し、2009年6月頃に商品化の見込。
 



ワインビネガー 
開発したワインビネガー

福井梅とホタテ貝カルシウムを利用したサプリメントの開発


坂井市
カワイマテリアル株式会社
代表取締役 
 山本誠一
 

・ ウメ果汁を噴霧乾燥するために必要な賦形剤の種類、量を明らかにし、ウメ果汁の粉末化技術を確立した。
・ さらに、ウメ果汁粉末とカルシウムパウダーを混和して打錠する錠剤化技術を確立し、カルシウムを500m g含有(栄養機能表示可)してウメのポリフェノールの機能をもつチュアブルタイプのサプリメントを開発した。
・ 今後、商品規格、パッケージデザインについて検討し、2009年7月頃に商品化の見込み。
 

 
おかき
開発したカルシウムサプリメント
 
なつめに含まれる葉酸を活かしたおかきの開発


大野市
㈱吉村甘露堂
代表取締役
 吉村文雄
 

・ なつめに含まれる葉酸と発芽玄米に含まれるギャバを活かしたクッキーのような食感の食品を開発した。
・ 今後、混入する副素材の検討、商品規格、パッケージデザインについて検討し、2009年7月頃の商品化を目指す。
 


なつめおやき 
開発したおかき

平成19年度農林水産業者等提案型共同研究成果概要 

平成18年度農林水産業者等提案型共同研究成果概要

平成17年度農林水産業者等提案型共同研究成果概要

 

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