平成19年度農林水産業者等提案型共同研究成果概要

最終更新日 2009年4月4日ページID 005915

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1 農林水産業の技術開発

(1)農業試験場

共同研究課題名 取組成果の概要  

大麦用全量基肥肥料における越冬後の残存窒素量に基づいた追加技術の確立


福井市 
片山農事組合

・全量基肥肥料を使用した大麦栽培において、越冬後の残存窒素量に基づく追肥技術を確立した。
・市販の水切り袋に詰めて圃場に埋め込んだ肥料の重量減少率から、越冬後の残存窒素量を推定し追肥の必要性や施用量を判断できる。
・今後、残存窒素量に基づく追肥指針を作成し、農林総合事務所と連携して共同研究者をはじめ県内の大麦生産者に広く普及していく。   

         
肥料 圃場         袋詰めした肥料           圃場に埋め込んだ様子
                    (左端に青い紐が見える)

性フェロモン剤を活用したサトイモ・ソバ団地でのハスモンヨトウ防除技術の確立

大野市
三浦 健也 

・性フェロモン剤を活用したサトイモ、ソバ栽培における省力的なハスモンヨトウ防除技術を開発した。
・この技術の導入により、農薬散布作業は省略でき、フェロモン剤設置に要する時間は農薬散布に要する時間1/10程度であるなど、環境への配慮と労働時間の削減を両立できる。
・今後、圃場の配置に応じた効果的なフェロモン剤設置方法等について明確にした指針を作成し、農林総合事務所と連携して地域の生産状況を踏まえながら、サトイモやソバの栽培団地に対して普及していく。

設置トラップ    ハスモンヨトウ 
設置したトラップ      捕らえたハスモンヨトウ
 

(2)園芸試験場    

共同研究課題名 取組成果の概要  
 越前スイセンの球根遅植によるハウス抑制栽培の開発

越前市
下宮 三治郎
 
・越前スイセンの長期安定出荷に対応できる、低コストなハウス抑制栽培技術を開発した。
・球根の堀り上げ時期と定植時期を遅らせることにより、出荷時期を1月に遅らせることができ、定植前の球根の冷蔵処理、消毒、高温処理を省略して10%の低コスト化を実現し、花の品質は従来と同等以上確保できる。
・この技術を生産現場へ移転するため、農林総合事務所と連携して産地に対し技術指導を行い、越前スイセンの長期安定出荷体制の確立を図る。
 水仙
左:定植10月20日  右:定植9月30日
開花1月上旬      開花12月中下旬

 (3)畜産試験場

共同研究課題名 取組成果の概要  
受精卵の採卵から凍結までの庭先処理技術の確立

大野市
稲津 潤治  
・農場において受精卵の採卵・凍結技術および効率的な凍結受精卵移植技術を確立した。
・この技術により、これまで1日を要していた受精卵の採卵・凍結作業が約2時間で完了することができ、受精卵移植作業も容易に行うことができる。
・今後、凍結保存した優良受精卵を移植するとともに、受精卵移植技術研修会を開催するなどして関係機関への技術移転を進め、優良乳牛の受精卵確保を図る。 
 採卵 採卵作業の様子
 ビール粕活用による乳牛飼料給与技術の確立

あわら市
田嶋 敏
 ・飼料価格の高騰に対応するため、ビール粕を活用した乳牛飼料給与技術を確立した。
・ビール粕の変質を防止でき、配餌車としても使用できる蓋付コンテナサイロを比較的安価な材料で製作することにより、作業時間を現行の配餌車の半分以下にできた。
・さらに、乳質を低下させないビール粕の給与量を1頭1日当たり6㎏と解明した。また、ビール粕活用により飼料代を約1割削減することができた。
・今後、ビール粕の調製給与マニュアルを作成し、HP等で情報提供するとともに、農林総合事務所と連携して生産者への技術移転を進める。



ビール粕
蓋付コンテナへのビール粕投入

(4)栽培漁業センター

共同研究課題名 取組成果の概要  
バフンウニの中間育成技術開発

美浜町
日向海士組合 
・陸上の水槽を使用したバフンウニの中間育成飼育管理技術を開発した。
・開発した技術により、水温が高い時期でも順調に成育し、生存率99%を確保した。
・今後、漁村地区の総会等において研究成果を報告し、美浜町および他地区への普及を図る。
・さらに、技術移転を進める一方でより良い成長が見込まれる海藻給餌についても検討を行い、一層の技術向上を図る。
  飼育ウニ 中間ウニ  
 ウニの飼育状況          中間育成後のウニ  
 

(5)総合グリーンセンター

共同研究課題名 取組成果の概要  
県産スギ乾燥横架材の簡易な含水率検査技術の開発

福井市
福井県特殊木材販売協同組合


 
・水分計測値と全乾法含水率との関係を解明し、県産スギ乾燥横架材の簡易な含水率検査技術を開発した。
・この技術により、破壊しなくても含水率の測定が可能となるとともに、乾燥材の密度や収縮率を測定することにより高精度な検査も可能となった。
・また、乾燥材は強度が10%、寸法安定性が寸法変化1㎜以内と向上し、黒心材の材色が改善することも解明した。
・開発した技術を福井県特殊木材(協)に移転し、県産スギ乾燥横架材の品質安定、ブランド力向上を図る。 

 
含水率強度試験
含水率測定             強度試験
 

 

 

 
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